OPC-2218LUとOPC-2350LUの互換ケーブルを製作したので製作例を紹介します。
【追記】Androidでも動作しました。
※これを見て製作されるかたはあくまでも自己責任でお願いします。なお、純正品の方が立派ですし、そもそも無線機に自作の回路を接続することで電波法に抵触する恐れも出てくるかもしれませんので十分に下調べをして、法に違反しないように活用してください。
[ads1]
純正ケーブルは高い
純正ケーブルのOPC-2218LUとOPC-2350LUはおよそ4000円超えしますのでとても高額です。しかしながら、自作をすれば比較的に低価格で抑えることが出来るので実験もかねて自作してみました。
準備するもの
半田付けの設備/リード線/RS-232C-TTL変換基板/TTL-USB変換基板/φ2.5mmステレオピンプラグ
合計で、半田設備とリード線を除けば600円ぐらいで済むと思います。
TTL-USB変換基板について
TTL-USB変換基板に関しては注意が必要です。USB側のドライバがAndroidに対応した物でないとOPC-2350LUの代替にはなりません。確実に検証したわけではないので推測(【追記】検証しました)ですが、純正のOPC-2350LUがFTDI社のFT232Rを利用しているようなので、このICを搭載した基板だといいのではないかと思います。PCでのみ利用するならばCP2102を利用すると良いと思います。特にドライバー等をインストールすることなく利用することが出来ました。(Windows10 64bitで検証)
【追記】AndroidでFT232RLを搭載した(上で紹介している)基板で製作したものをテストしたところ、無事動作しました。どうやら、OPC-2350LUの代替をさせるためにはFT232RLを搭載したTTL-USB変換ICでないとだめなようです。PCとの接続に用いるクローニングケーブルはやはりどちらでも動作したので、ドライバーさえ手に入ればなんでもいいようです。(もちろんCS-31で使うためにはCOMポートとして認識する必要はありますが。)PCだけで使う方には、自動で認識されるCP2102がおすすめです。
RS-232C用のD-Sub9ピン接続端子があるコンピュータでは
RS-232C用の接続端子があるか、すでにUSB-RS232Cのコンバータをお持ちであればTTL変換等せずにいきなりピンジャックからD-Sub9ピンの端子の2,3,5番ピンに(TxD,RxD,GND)の順で接続すると簡単に済みます。ピンジャック側は先からTxD,RxD,GNDの順です。
製作例
マルツで購入できるパーツで2.5mmプラグを用意したのですが、ピンの台座の部分がID-31のジャックより太く刺さらなかったため、100均のダイヤモンドやすりで削りました。無事、接続できるようになりました。製作例ではリード線で一本ずつ結線していますが、USBケーブル用のケーブル等を利用すればすっきり一本で収まると思います。写真の製作例の部品はCP2102基板、MAX3232基板です。ちなみにこの組み合わせではCS-31は動作しましたが、Androidアプリは動作しませんでした(ケーブルが接続されていない旨の表示が出る)。
[ads1]
ここで紹介されている互換ケーブルを作ろうと思い、FT232RL,MAX3232を購入したものの接続方法がわかりません。①FT232RLにはDTR,RX,TX,VCC,CTS,GRDの6端子、②MAX3232には左右方向の矢印と+、ーの4端子がついています。①とdata端子のプラグ、②と①との接続方法を教えてください。
こんにちは。コメントありがとうございます。
FT232RLとMAX3232との接続は写真の配線が色分けしてあるのでそれを参考にしてみて下さい(わからなかったらまたコメントください)
MAX3232は、それぞれ矢印がTxDと、RxD(送信と受信)になっていますので、それを参考に、ピンプラグの先から順に送信、受信、GNDの順に接続してみて下さい!
FT232RL RX TX VCC GND
MAX3232 TTL ↑ ↓ + -
RS232C ↓ ↑ -
DATAプラグ ① ② ③ 先端から
上のように接続してつながりました。最初、つながっているのかいないのか不安定な状態だったのが、接続不良が原因でした。しっかりと半田付けすることで安定してつながるようになりました。
500円程度でできました。ICOMの接続ケーブルに比べて安上がりです。
このケーブルの利点としてはRS232Cの端子も利用できるというところも利点だと思います。どちらにしても、純正より安くて仕組みもわかるしいいですね。